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2006年4月27日 (木)

病院選びのコツ(1)はじめに

はじめに、良い病院選びについてお話したいと思います。

肉親が大病に罹ったとき、はじめて真剣に病院選びを行うのが一般的です。しかし、一般にはどこの病院に罹れば良いのか、市民には皆目検討がつかないのが普通です。幸い私たちは、医療・福祉機関の職員であったばかりでなく、医療経営コンサルタントとして様々な医療機関の経営に携わる機会があり、一般の方よりも病院を選ぶ選定眼を持っています。そこで、私たちの会社の経営理念でもある「医療・福祉の発展への貢献」と「社会への還元」実践の一環として、このブログを通じ広く一般の方に私たちのノウハウ(病院選びのコツ)をお伝えしたいと思い立ちました。

また、このサイトでは具体的な病院名を挙げるようなことは致しません。巷にある病院ランキング本や雑誌では具体的な病院名・医師名を挙げていますが、大抵当てになりません。中には広告掲載収入を目的とした悪意を感じるものすらあります。大切なのは、あなた自身の病気の治療のために、どこの病院・医者が適しているのかをよく吟味することなのです。そして、このブログではその吟味方法を伝え、最良の医療との出会いを手助けしたいと思っています。

さて、病院選びのコツを語る前に、「病院選び」と「医者選び」は必ずしも同じではないことを理解しておく必要があります。

以前、某がん専門病院の病棟ロビーにおいて、患者さん同士の笑うに笑えないこんな話がありました。「ここの病院は、入院環境もスタッフも素晴らしくて最高の治療環境ですよ。だけど、医者には当たりもハズレもあって、患者が医者を選ぶことができないから結局は自分たちの命も運任せなんだよね。」数ヵ月後、この患者さん達を病棟で見かけることはありませんでしたが、果たして良い医者に巡り合えたかどうかは定かではありません。

この話から、この患者さんは見事理想の病院に入院したが、医者選びが出来ないことに不条理を感じつつも現実を受容しようとしていることが分かります。つまり、病院選びは成功したが、医者選びは不可能だったということです。

このサイトで私たちがやろうとしていることは、病院選びで成功し、医者選びで成功するコツをより多くの方に理解していただきたいということです。最良の医療との出会いのファーストステップとして、「病院選び」からこの話を始めたいと思います。

ここで言う病院とは、人材・経営・環境・安全・風土等を含む組織全体を指しています。組織の中には、腕利きもいれば、怠け者もいるのが当然です。総体として組織の底力が高ければ、良い医療にかかれる確率医療過誤に合わない確率が断然高くなります。更に、最近の医療は「医師中心の医療」から、患者を中心とした複数の専門職から構成する「チーム医療」へと変わりつつあります。医療者側のキーパーソンが今も昔も医師であることに変わりはありませんが、もし、あなたが入院した時の事を思い出すことが出来れば、医師よりも看護師・リハビリスタッフ等との関わりの方が大きかったことに気づくはずです。決して、良い医者がいるから良い医療を受けられるというわけではないのです。

次回から、具体的な「良い病院選びのコツ」をご紹介したいと思いますが、記事は時間があるときに随時書き足していく予定です。

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